あなたはあなたの知らない所で誰かを幸せにしている

風のように自由

あなたはあなたの知らない所で誰かを幸せにしている

「あなたはあなたの知らない所で誰かを幸せにしている」

「人間、自分がとったなんでもない行動が、人を幸せにするって事もあるもんだ」

「信じられない? 不思議な事を言う。
今あなたは現在進行形で人を幸せにしてるってのにな」

「覚えがない? あなたは今生きてここにいてくれるだろう。それだよ。
こうやってここに人が来てくれる、少なくとも俺は、ここに来たあなたによって幸せな気分になったぞ」

「もちろんあなたにそんな気はないだろう。
それでいい、それがいい」

「あなたはあなたの知らない所で人を幸せにしている。少しでもそれがわかってくれれば十分」

「なんでもない行動でも人は幸せになる。飯を食うだけでもそこには消費が発生する。そうすれば食い物の生産者は
喜ぶ。何かの創作物を楽しむ。そうすれば回りまわってそれを作った奴の幸せに繋がる。飯を食う、創作物を楽しむ。
どれも自分のためにやっている事だろう。それでいい、それがいい。自分のためにやったことがちょっとした人の幸せに
繋がるってのは悪くないもんだ」

「あなたはあなたの知らない所で誰かを幸せにしている」

「自分が嫌になっちまった時はこの言葉を思い出すのもいいだろう」

「あなたはあなたの知らない所で誰かを幸せにしている――それもまた良し」